日本文化入門



毎回違う教員がそれぞれの専門の講義を行う。それがこの授業のいちばんの魅力である。

試験はなしでレポート提出によって単位が認められる。
レポートのテーマは気に入った授業二回分を、いずれもその内容を深めるかたちでレポートを作成。要はレポートを二本作成する。

レポートは一本につき1600字以上。パソコンでも手書きでも可。用紙はA4。
提出は授業の最終日。

テーマが漠然としているので自分で内容を絞る。そこが腕の見せ所、らしい。


以下は、わたくしの個人的な授業の感想。




百人一首の世界…一見とっつきやすい分野だが内容を絞るのは意外と難しい。ひとつでも良いから本当に好きな句を見つけたいと思った。

夏目漱石…限定的なテーマであり分かりやすかった。作中から読み取る表現への布石は興味深かった。

かなの美…昔のものだけではなく、お店の看板の文字など日常の何気ない部分にもいろんな書体が使用されているので、今後は注意して見てみようと思った。

省略の文化…日本における省略の意義。外国の文化との対比が面白い。

民族としての日本人…日本人のルーツを辿る。弥生時代が現代人に一番近いなど変遷には謎が多い。

方言と古語…方言に古語が残っているのが興味深い。関西の人が感じる標準語の違和感は面白かった。個人的には関東の人間が冗談で関西弁をやたらと使うのがうざい。

オランダ正月…唯一の生徒参加型の講義だった。多くを教えようとせずポイントを絞り、学生に考えさせ自分の言葉で説明させる。「オランダ正月」という限定的なテーマだったこともあるが、面白かった。

古典作品を伝える書物について…この分野を学ぶ人間にとって、知っておかなければならない、知らないと恥ずかしい知識にあたる。

怨霊…道真の怨霊から、怨霊の出現について。生まれ変わっても人間になれるとは限らないと初めて知った。

民俗…クリスマスなどのイベントから日本の文化を知る。前夜、白色が特別視される理由が分かった。ポイントが絞られた講義だった。







  • 最終更新:2014-08-30 23:03:26

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